アメリカ永住権取得のきっかけになった店の閉店

2014年、
僕がアメリカの永住権を取得するきっかけをくれた
メリーランド州にある一軒のお店が、
2025年12月、30年以上の歴史に幕を閉じました。
当時の僕は、
寿司も握れず、英語もほとんど話せない。
そんな人間に「いきなり永住権を出す」ということが、
どれほど特別で、どれほど重たい決断なのか、
正直まったく分かっていませんでした。
大学生だった僕に、父親がこう聞きました。
「アメリカの永住権、取れるけどどうする?」
その時の僕の返事は、
「取ってみようかなぁ」
という、今思えば本当に甘っちょろいものでした。
アメリカに来て初めて知った“ビザの現実”
実際にアメリカで生活を始めてみると、
日本人であってもビザの問題で
・日本に帰らざるを得ない人
・働きたい仕事を自由に選べない人
そんな現実をたくさん目にしました。
一方で、
「ビザを持っている日本人寿司シェフ」
というだけで、驚くほど仕事の選択肢がありました。
アメリカ国内、
どこに行っても働き口がある。
それは、永住権を持つことの大きな強みでした。

すべての始まりは、人の縁
そもそもこの話の始まりは父親でした。
みやこんじょを開く前、
父親が歌舞伎町の炉端焼き屋でアルバイトしていた頃の仲間の一人が、
メリーランド州でお店を持ったことがきっかけです。
そこから、
父親の高校の同級生、
みやこんじょのお客さん、
廣底家の長男・レオ、そして僕。
他にも何人の永住権申請に関わったのかは、
正直分かりません。
ただ、
人と人のご縁が、思いもよらない形でつながっていく
ということだけは、はっきりと感じています。

チャンスを「与える側」のすごさ
今振り返ると、
「人にチャンスを与える」というのは
本当にすごいことだと思います。
当時の僕は、
その価値も重みも分からずに受け取っていました。
だからこそ、
この店の閉店を聞いた時、
ただ寂しいだけではなく、
感謝の気持ちが自然と込み上げてきました。
このご縁がなければ、
今の僕は間違いなく存在していません。
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