新宿みやこんじょ継承記No.18 〜事業承継問題について考える〜

熊本ニュースYouTubeより https://www.youtube.com/watch?v=R9Qbe1-j7XA

日本では今、後継者不足深刻な問題になっていると言われています。
実際に、黒字で経営が成り立っているにも関わらず、後継者がいないという理由だけで廃業してしまう会社や
お店が増えています。
特に飲食業界ではこの傾向が強く、長時間労働利益率の低さ、将来への不安などから、
若い世代にとって
魅力的な職業として映りにくくなっているのが現実です。

熊本県での調査です

多くの人が、親の働く姿を見て「大変そうだと感じ、
その結果として別の道を選ぶのも自然な流れだと思います。
実際、僕自身もこれまで海外で生活し、
ペルーでのボランティア活動アメリカで寿司職人として働く経験をしてきました。
外の世界を見たからこそ、日本の家業を継ぐという選択肢がよりリアルに見えるようになった部分もあります。

そんな中で、自分は家業である「みやこんじょ」を継ぐ決断をしました。
正直に言えば、不安がないわけではありません。
長年続いてきた店を引き継ぐ責任や、
これからの時代に合わせてどう変えていくのかという課題もあります。
それでも、これまで積み重ねられてきた歴史常連のお客様との関係性を次に繋いでいけることに、
大きな価値を感じています。

ゼロから何かを立ち上げるのももちろん素晴らしいことですが、
すでにあるものを受け取り、
それをさらに良くして次の世代へ渡していくという役割もまた、
今の時代には必要なのではないかと思います。
後継者不足と言われる今だからこそ、
継ぐ」という選択にはこれまで以上の意味があるのかもしれません。

熊本にある勧業館食堂の経営権を引き継いだ松田さん

そして、ある熊本の食堂を事業承継で引き継いだ方の言葉がとても印象に残っています。


まだ元気なうちから、この仕事をどこへ向かわせたいのか、
どんな方向に進めていきたいのかを周りにしっかり伝えていく。
そして、その想いに共感し、同じ方向を目指せる人に引き継いでいくことで、
事業は続いていく——。

継ぐ」というのは単にバトンを渡すことではなく、未来の形を描き、それを共有していくことなのだと感じました。
自分自身も、ただ引き継ぐだけで終わるのではなく、
その先まで見据えながら、次へと繋がる店づくりをしていきたいと思います。

マスター

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この記事を書いた人

宮崎居酒屋「みやこんじょ」二代目。
アメリカで寿司職人を経験後、父の店を継ぐ決意をしました。
人と人がつながる場所としてのみやこんじょを、次の世代へつないでいきたいと思っています。
二代目としての日々や、店のリアルを発信中。