新宿みやこんじょ継承記No.20 〜飲食業の人手不足問題〜

メニューの多さと人手不足の話

アメリカに限らず、日本の飲食業界も人手不足と言われています。
そして、みやこんじょも例外ではなく
今まさに人手不足の状況にあると聞いています。

ではどうやって乗り越えていくのか。
自分なりに考えた時、まず最初に思い浮かんだのがメニューの多さでした。

ドリンクメニュー。読む側も大変かと思います

これまでみやこんじょは、あまりメニューを削ることをしてきませんでした。
その結果、月に5品も出ないようなメニューが、10年以上残っていたりします。

実際にデータで見ると、
売上の70%は、わずか30品(ドリンク含む)で構成されている。
それに対して、メニューの組合せ総数は約200近く。

つまり、ほとんど出ないメニューのために、
仕込みや在庫、オペレーションが複雑になっているということです。

もちろん、メニューを減らすと
「お客さんが来なくなるのではないか」
という不安はあります。

ただ、改めて考えると、
みやこんじょの価値は“品数の多さ”ではありません。

人と人がつながる空気感、
宮崎という土地の魅力、
そして長年続いてきた店の雰囲気。

ここにこそ価値があると思っています。

そう考えると、
宮崎に関係のないメニューや、ほとんど出ない料理は、
思い切って削ることも必要なのかもしれません。

フードメニュー。オーダーの5割以上はメニュー左上のフードランキングから。

なぜここまで飲食業は人手不足になっているのか

これは単純に「人がいない」のではなく、
「選ばれにくい仕事になっている」のが原因だと思います。

まずは仕事のきつさ。
長時間立ちっぱなしで、ピーク時は一気に注文が入り、
スピードと気配りの両方が求められる。
さらにクレーム対応など、精神的な負担もあります。

それに対して、給料は決して高いとは言えない
つまりきついのに、そこまで稼げないという構造です。

さらに、夜や週末が中心の働き方。
友人や家族と予定が合わせにくく、
生活リズムもズレてしまう

そしてもう一つ大きいのが、
将来が見えにくいこと

この仕事を続けた先にどうなるのか。
どんなキャリアがあるのか。
特に若い世代ほど、ここをシビアに見ています

加えて、「見て覚えろ」といった昔ながらのやり方も、
今の時代には合わなくなってきています。


一方で、世の中には
もっと柔軟で、体力的にも負担の少ない仕事が増えています。

同じくらいの収入であれば、
より働きやすい環境を選ぶのは自然な流れです。

そう考えると、飲食の人手不足は
「人がいない」のではなく、
「他の仕事に流れている」状態
とも言えます。


ただ、ここが大事なポイントだと思っています。

裏を返せば、
働きやすい環境を作れば、人は集まる。

無理のないオペレーションにすること。
労働時間を整えること。
人間関係を良くすること。

そのためにも、まずはメニューを整理し、
現場の負担を減らすことが必要だと感じています。

これからの飲食店のあり方

これからの飲食店は、
料理やサービスの質だけでなく、

ここで働きたい」と思われるかどうか

そこが問われる時代になっているのだと思います。

みやこんじょも、
これからの時代に合った形に少しずつ変えながら、
お客さんだけでなく、働く人にとっても良い場所にしていけたらと思っています。

マスター

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この記事を書いた人

宮崎居酒屋「みやこんじょ」二代目。
アメリカで寿司職人を経験後、父の店を継ぐ決意をしました。
人と人がつながる場所としてのみやこんじょを、次の世代へつないでいきたいと思っています。
二代目としての日々や、店のリアルを発信中。