
アメリカから帰国して、早いもので1ヶ月が経ちました。
ほぼ毎日「みやこんじょ」の店頭に立ち、たくさんのお客さんとお話しできるのが本当に新鮮で楽しい日々です。
大勢のグループで来てくださる幹事さんとはお馴染みになれても、
他のお客さまとは「はじめまして!」のご挨拶と一緒に名刺をお渡しすることが多い今日この頃。
そんな中、ついに“その時”がやってきてしまいました……。
「この前名刺もらったよ!覚えてないの?」
いつか来るとおもっていた恐れていた言葉です。
声をかけてくれたのは、僕が働き始めてすぐの約3週間前に来ていただいたお客さん。
その日は登場から軽快に「ヨォ、息子!」と声をかけてくれたのですが、僕の頭の中は
「あれ、会ったことあったかな?!」
とパニック。営業中もそのことで頭がいっぱいに。
帰り際、グループの皆さんに名刺をお渡ししたところ、その方から冒頭のド直球なツッコミをいただいてしまったのです。
言い訳はしたくないのですが、一度にたくさんの方とお会いするこの仕事。
これから名刺をお渡しするのが少し億劫になりそうな、ちょっぴりほろ苦い経験でした。
お客さんの「1」と、僕たちの「1」
でも、この件でふと思い出したことがあります。
帰国してすぐ、父と一緒に店に立っていた時のこと。
割と年配のお客さんが来られるなり、父に
「覚えてないんですかぁ?」
と言いました。
父の顔を見ると、完全に「……誰だっけ?」という表情。
「昨日、一昨日来たわけじゃないでしょ?」
と父が聞くと、お客さまの答えはなんと
「30年かぶりです」。
思わず「それは無茶があるでしょ!」と心の中で思いましたが、同時に大切なことに気づかされました。
「お客さんから見たお店(従業員)の印象」と、
「僕たちから見たお客さんの印象」は、全く違うものなんだな、と。
お客さんにとっては、人生の大切な思い出の1ページ。
だからこそ鮮明に覚えてくれている。
それって本当にありがたいことです。
もちろん、一人ひとりの顔やオーダーをすべて完璧に覚えられたら最高ですが、現実にはなかなか難しいもの。
15年近く店を離れていた僕にとって、その間に通ってくれている常連さんもたくさんいます。
これからは「初めてですか?」という何気ない一言も、
より慎重に、愛を込めて使わないといけないなと身が引き締まりました。
歌舞伎町の真ん中で思ったこと

接客って、本当に奥が深くて難しいですね。
ただ楽しくおしゃべりをするだけでなく、どうすればお客さんに
「あぁ、今日も居心地が良かったな」
「気持ちよくお酒が飲めたな」
と満足して帰ってもらえるか。
みやこんじょは、華やかなホストクラブが入るビルの中にポツンとあります。
でも、お客さんの心を掴み、日常を忘れさせてあげるという意味では、
「僕たちの仕事も、ある意味ホストみたいなものなのかもしれないな」
と、歌舞伎町の真ん中でふと思った夜でした。
名刺の件は反省ですが、これも愛される店を引き継いだ証!
かつこの短期間でいかにリピートしてくれている方々がいるんだとありがたい話です。
一歩ずつ、お客さんにとっての
「特別な場所」
になれるよう、これからも最高の笑顔でお迎えしようと思いました。
新米二代目の奮闘記、温かく見守っていただけると嬉しいです。
今夜もみやこんじょでお待ちしています!
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