新宿みやこんじょ継承記No.22 〜銀座にもあったみやこんじょ〜

銀座にもあった「みやこんじょ」の話

実は、みやこんじょは昔銀座にもお店があったのをご存知でしょうか。

2012年8月8日から約5年間、
銀座駅から徒歩3分という場所に「銀座みやこんじょ」がありました。
今では知っている方も少なくなってきたかもしれません。

ちょうどその年、僕は6月から1年間ペルーへ行くことが決まっていました。
その時点では、銀座に店ができるなんて話は一切聞いていませんでした。

物事というのは本当にタイミングだなと思います。
自分が日本を離れている間に話が一気に進み、
ペルーから帰国してみると、すでに銀座店がオープンしていました。

店長を務めていたのは長男で兄のレオ。
契約は5年間の定期借家契約で、
まずは期間を区切って銀座という街で挑戦してみようという形だったのだと思います。

銀座店は30席ほどの小さなお店でした。
新宿に比べると少し落ち着いた雰囲気ではありましたが、基本のスタイルは変わらず相席。
店内ではお客さん同士の会話が自然と広がり、気づけばかなり賑やかな空気になっていました。

外に出れば、そこはやはり銀座。
静かで洗練された街並みが広がっています。

でも、みやこんじょの扉を開けて一歩中に入ると、
そこには新宿と同じようにお客さん同士が盛り上がり、ガヤガヤとした空気が広がっている。

そのギャップがなんとも面白くて、
「同じ店でも、場所が変わるとこんなに表情が変わるんだな」と感じていました。

銀座には銀座の客層があり、
新宿には新宿の客層がある。

同じ「みやこんじょ」という名前でも、
街によって店の役割や雰囲気が変わっていくのを見るのは、とても興味深い経験でした。

僕自身はペルーから帰国したあと、アメリカへ渡るまでの約9ヶ月間、日本にいました。
その間、銀座店や新宿店を少し手伝うこともあり、二つの街のみやこんじょを見比べることができました。

今振り返ると、あの時期に銀座と新宿、二つのみやこんじょを体験できたことは、
二代目としてとても貴重な時間だったと思います。

同じ料理、同じ店名でも、
場所が変われば店の空気も、人の流れも、作られる時間も変わる。

これから僕がみやこんじょを継いでいく中で、
あの銀座店で見た景色も、きっとどこかで活きてくるのだろうと思っています。

オープンから5年後、お客さんのメッセージで埋め尽くされた店内は最後にまっさらに取り壊されました

マスター

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この記事を書いた人

宮崎居酒屋「みやこんじょ」二代目。
アメリカで寿司職人を経験後、父の店を継ぐ決意をしました。
人と人がつながる場所としてのみやこんじょを、次の世代へつないでいきたいと思っています。
二代目としての日々や、店のリアルを発信中。